用語集

健康生成論(salutogenesis)

ユダヤ系アメリカ人の健康社会学者アーロン・アントノフスキー(Aaron Antonovsky)が提唱した理論。健康生成論では、従来の医学が取ってきた、病気の原因となるもの(=リスクファクター(喫煙、飲酒、肥満など))を解明しそれを取り除くという考え方とは逆に、健康になるための要因(=サリュタリーファクター(適度な運動、良好な人間関係など))を解明し、それを強化するという立場を取る。

参考:
桝本 妙子. 「健康」概念に関する一考察. 立命館産業社会論集 36(1), 123-139. Antonovsky A, Health, Stress, and Coping. Jossey-Bass, San Francisco-London, 1979. Antonovsky A. Unraveling the mystery of health: How people manage stress and stay well. Jossey-Bass Publishers, San Francisco, 1987. 山崎喜比古, 吉井清子 (監訳). 健康の謎を解く: ストレス対処と健康保持のメカニズム. 有信堂, 東京, 2001.