Simply Put (日本語訳)

8.あなたのメッセージを言い換える

Simply Put (日本語訳)

あなたが対象とする人の言語で資料を作成することは、最も有益なことです。しかし、時間的制約や入手可能な資源の問題で、しばしば英語(もしくは他の言語)からそれらを翻訳しなければなりません。このセクションでは、あなたの資料の翻訳が、文化的にも言語的にも適切であることを確実にするためのヒントを提供します。

8.1.英語を話す対象者に効果的なメッセージが、他の言語を話す対象者へはそうでないかもしれない

あなたの対象者の価値観、健康の信念、文化的な視点について知ること。あなたは、個別のインタビュー、フォーカスグループ、または補助的な調査(文献の参照など)を含むその他の対象研究によって、これを知ることができるでしょう。


8.2.サブグループや地理的なロケーションに基づく少数派の人々ための資料をデザインする

マイノリティの全ての人々を同じように扱えるわけではありません。例えば、メキシコ系アメリカ人は、特定の言葉、色、記号対して、キューバ系アメリカ人とは異なる反応をすることがあります。 同様に、ニューヨークに住む韓国人女性は、ロサンゼルス在住の韓国人女性とは健康問題について異なる見方をする可能性があります。


8.3.調査したいエリアのコミュニティ組織からアドバイスをもらう

あなたの対象者と定期的に働いている地元グループは、彼らについて価値のある情報を提供します。彼らは、調査やフォーカルグループテストのために参加者を集め、あなたの対象者から信頼を得ることを手助けしてくれるでしょう。


8.4.翻訳者を注意深く選ぶ

あなたの意図する対象に精通した適格な翻訳者を選ぶこと。的確な翻訳者とは、通常は翻訳する言語のネイティブスピーカーであり、10年以上の翻訳経験のある人、さらに可能であれば認定機関によって保証された人ということです。

そのような翻訳者は、資料の文書のメッセージや内容を反映して、文書を制作することができます。元の文書が明確、またはわかりやすい言葉で書かれていない場合、翻訳された文書も同じ特性を保持するということは覚えておくことが重要です。複数の言語上のバリエーションをもつ対象(例:メキシコ系アメリカ人、キューバ系アメリカ人)のために資料を用いる時は、複数の翻訳者で翻訳をチェックしましょう。


8.5.文字通りの翻訳は避ける

あなたの対象者によって使用される広範囲の表現、フレーズ、言葉の中から翻訳者が選択できるようにします。この柔軟性により、文化的に適切な資料となります。


8.6.バックトランスレーションの手法を使う

資料が対象言語に翻訳されたら、それを英語に翻訳し直します。(このステップは、元の翻訳者以外の人が行うこと)メッセージの意味と語調(トーン)が変わらないかどうかを確認しましょう。


8.7.対象のメンバーを相手にドラフトの資料をテストする

実地テストをすると、対象のメンバーからフィードバックをもらいコメントや提案に基づいて、修正することができます。

これらのよくある落とし穴に注意しましょう。

  • 英語の俗語や慣用句を文字どおりに翻訳しない。
  • あなたの対象者が使用しない限り、方言で翻訳はしない。
  • 出版物が外国語の文字やアクセント記号の要素を用いて書かれている場合は、外国語の文字やアクセント記号を省略しない。外国語の文字や句読点を省略すると単語や文の意味を変えてしまう可能性がある。使用する文書作成ソフトやDTPソフトが対象の読者の言語で使用される全ての句読点を含んでいることを確認すること。
  • 詳しい情報を問い合わせる電話番号を掲載する場合、対象言語に堪能なスタッフが必ずいるようにすること。もしくは、「スペイン語の方は、東部標準時午後1時から5時まで利用可能です」のように条件を書き加える。

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