3.知りたい情報はインターネットで

インターネット上の保健医療情報の見方

3.知りたい情報はインターネットで

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質の高い情報をさがす

 サイトに書かれた内容の質については一定の評価方法がまだあまり確立していません。しかし、次の基準をポイントとしてご覧になると良いでしょう。

営利性のない情報か

 最新の科学的に見える情報であっても、情報提供の裏に物品の販売や特殊なサービス等の営利的な目的が隠されている場合があります。その情報提供によって、誰かが利益を得る仕組みになっていないかどうかを見極める注意が大事です。

掲載された情報の根拠が記載されている、または引用が明らかにされているか

 論文や記事など紙面の発行物の引用が明らかになっている情報を利用されることをお薦めします。

掲載された情報の記載日が明らかにされているか

 健康や医学に関する情報は日進月歩で進歩しています。最新の情報も更新されないままでいると、いつのまにか古い情報になって、その利用価値も変化していきます。掲載された情報が、いつの時点のものか、またいつ更新されたのかを常にチェックしていく必要があります。

運営や編集の方針、利用者のプライバシー保護などについての考えを示しているか。

 どのような考えでサイトを運営、編集しているのか、また、利用者の情報を記入することがある場合は、プライバシーの保護について書かれているか確認しましょう。

他のサイトへのリンクが豊富にあるか。ページの信頼性を保障したサイトへのリンクがあるか。

 似たようなサイトへのリンクは、訪問者が求めているものへの配慮であり、情報の比較を推奨していることにもなります。

サイトは見やすく作っているか、アクセスしやすいか。

 訪問者への基本的な思いやりをあらわすものでしょう。

複数の情報を比較する

 インターネット上ではいろいろな立場の人が、いろいろな考えをもって、情報発信をしています。同じテーマでも、立場によって見方が違ってきます。特定の情報だけを利用するのではなく、複数の情報を読み比べながら、自分に必要な情報を選び取っていく姿勢が大切です。

『かちもない』または『いなかもち』で覚える方法

上で挙げた内容について、5つにポイントを絞って、次のように覚える方法も考えられています。

か:書いた人はだれか?→信頼できる専門家か、所属があやしいかも
ち:違う情報と比べたか?→他の多くの情報とは全く違うかも
も:元ネタ(根拠)は何か?→引用文献がなければ勝手に言っているだけかも
な:何のために書かれたか?→商業目的でしかないかも
い:いつの情報か?→古くて現在では違うかも


『かちもない』は、「情報は5つを確認しないと『価値もない』」と覚えられます。
同じ5つを入れ替えた『いなかもち』では、「飾らず素材のままで信頼できる『いなかもち』のような情報」 でしょうか。

自分の責任で選択する

 インターネットは世界中の情報を瞬時に手にすることができる点で非常に便利なものですが、それを利用したことで損出を被ったり、被害を受けたとしても、その責任は自分にあるということを忘れないで下さい。インターネットは善意で支えられているネットワークです。情報を提供した人には責任を問わないことを知っておいてください。公開されている健康・疾病に関する情報、そして電子メールや掲示板、メーリングリストのコメントも皆そうです。

 インターネットなどで提供される医療情報の中には、現在の標準的な医療に合わないものや、科学的な根拠のあいまいなものがあったりします。提供された情報を鵜呑みにせず、常にリスクを考え、そして情報利用の結果を冷静に評価して下さい。情報利用に際しては、情報の中身を自ら検証する気持ちをもって、また利用の結果に対しても、冷静かつ公平に評価が下せる余裕が必要です。

トラブルにあったときは

 万が一、医療情報を利用して、健康被害やトラブルを被った時は、医師や看護師、保健師、助産師、薬剤師など医療専門職、国民生活センターや地方公共団体の消費者センターなど公的な相談センター、あるいは中立的な第三者にあたる人または機関に相談してください。くれぐれも、一人で悩んで抱え込まないようにしてください。すみやかな情報の提供が、次なる被害やトラブルの発生も未然に防ぎます。

下記の相談窓口をご利用ください。

参考になるサイト

下記のサイトも健康情報を見るときに役に立つサイトです。見比べてみてください。

(的場智子、中山和弘)

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コメント

インターネット情報を利用する上で、「自分の責任で選択する」ということは何でしょうか。
確かにインターネットはキーワードを入力するだけでいつでも簡単に情報が検索ができます。本を読むように時間をかけることなく必要な情報を取り出すことも出来ます。
しかし医療などに関しては専門用語も多く、書かれている内容を理解することが難しい場合も多いと思われます。
パソコンの画面上ということもあって、図や映像が雑誌等よりも解りにくい点もあると思います。
また、同じ事例を検索しても発信者によって意見が180度違っていたりすることもよくあることです。
更に、情報が速くて便利に得られるが故に、これら対立した意見が短時間で目の前に列挙され、検索者は更に混乱してしまうことも考えられます。
多くのサイトが質問コーナーなどを設け、発信者と直接コンタクトが取れれば本当に有益だと思いますが、全てがこのようなシステムを採用しているとは限りません。
ですので、このホームページにあるように検索者は利点やリスクを認識し、交流サイト等で様々なユーザーとの交流を通し情報を共有することがインターネットでの情報活用の大きなポイント、「自分の責任で選択する」ことになるのだと理解しました。
同時に、まだまだ皆が簡単に有効に情報を活用できる状態にあるとは言えない現実もかいま見ることが出来ました。

てぃーえふ 2011年5月25日18:33

インターネットで調べる時に、どうしても平易に書かれている物を見てしまいます。解らないことを調べているのに新たに解らないことが次々と出てくると苦痛です。
しかし、ほとんどの場合はネットで調べて、そこで全てを自分で解決させなければならない訳ではないと思います。理解できる事を積み重ね、自分の知識の中で整理して、ある程度の予備知識を持って主治医の診察を受ける事で先生の話が良く理解できたり、質問なども出来るようになるのではないかと思います。このような事の積み重ねがヘルスリテラシーを高めていくことになるのではないかと思います。

fubsy 2011年5月30日19:09

ここで述べられている情報の見方についてはすべてのインターネット上の情報についてもいえることですが、医療情報の場合は大げさなことを言えば生死にもかかわってくるような情報となるので特に気をつけなければならないことです。インターネット上にはさまざまな情報があふれていて中には一般ではあまりお目にかかれないようなかなり専門的な情報もあります。自分がその方面に明るいのであれば、これらの情報はかなりすばらしいものだということがわかり利用可能なのですが、あまり詳しくない分野に関してはこの情報が正しいのかすらわかりません。私は医療関係には詳しくないので、正直インターネット上の医療情報はあまり見ていませんでした。せいぜい病院の口コミサイトを調べるか、気になる病気と闘病されている方の日記ぐらいしか見ていませんでした。これからはここでの情報を元にすこし医療情報についても参考にしてみようと思います。

Ka 2011年6月16日20:57

健康や病気のことを調べていて、比較対象となる市民向けのガイドラインのようなものが、広く公開されていれば便利だろうなと思います。複雑な治療や重度の病気でなく、風邪とインフルエンザの違いを見極める、と言った内容モノがあるといいです。

リコ 2011年12月 8日12:01

「質の高い情報をさがす」では基準がとても分かりやすかったです。記載日やプライバシーなど、自分では思いつかなかったポイントも知ることが出来ました。また、インターネットの情報をどのように選んで活用するかが自己責任であるということを改めて考えさせられました。選ぶポイントは今回知ることができたので、それをもとに上手に情報収集をしていきたいと思いました。

りんご 2013年3月29日16:42

こんにちは。
インターネットでの医療情報の探し方について、とても参考になりました。
医療の知識があまりないので、いつもインターネットから情報を得ているのですが、部位と症状を入力すると、上位がほどんど営利目的の広告で、どの情報を信用していいのか分からず、いつも困っていました。
ひとつ質問があります。病名が分からなくて、症状だけで検索をかける時は、具体的にどのような言葉を入力すると信頼できるサイトが出て来やすいでしょうか?

MT 2017年1月20日17:44

症状で検索すると確かに上位には商業的なサイトが多くヒットします。信頼できるサイトに限定する方法には、ドメイン名を限定する方法があります。例えば、「症状名 site:ac.jp」とすれば、ac.jpすなわち教育機関だけがヒットします。また、同様にgo.jpだけにすれば、政府系のサイト、例えば厚生労働省やその管轄の研究機関のサイトだけがヒットします。参考にしてみてください。

nakayamakazhiro 2017年1月29日16:28

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